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~北の国から~(6)

1997年12月15日発行 みみっと7号に掲載

瀬谷 和彦


 津軽も冬間近、北風が寒く感じられるこの頃です。
 今回は最近流行の移動通信機器について経験したこと書きます。街角で小さい電話機を持って話しをしている姿はもうお馴染みになりましたが、実は私も家内と二人分携帯電話を購入しました。NTTのドコモです。聞こえが不自由なので文字メッセージのやりとりができる、という宣伝に惹かれたのです。特に、私の家内は電話ができないのでかえるコールができません。私は仕事の関係で帰宅時間が一定せず、20時から0時の間には帰って夕食をとるのですが、これでは誤差が大きすぎます。家内も何時に夕食の準備をし、そして食器洗いをしたらよいのかわからず、困っていたのでした。ファックスを使えば良いのですが、プライベートなことで職場のファックスを使うのはやはり気が引けます。ファックスは電話と違って特別なことに使うというイメージがまだ強いのですね。さらに何か予測できないことがあったとき、つまり緊急時の連絡手段がありません。まだ他人に頼らなければならない状況です。

 そんなこんなで、移動通信機器を購入したいとは思っていたのですが、はや携帯電話がよいのか、PHSがよいのか、ポケットベルがよいのかわからず、迷いました。人に聞こうと思っても耳の不自由な人に合った使用法など知ってる人はまずいません。仕方がないのでカタログをたくさんかき集めて1週間くらい時間の余裕をみてはカタログとにらめっこしました。そこで、携帯電話か、PHSか、ポケットベルか、選択の決め手になったのは次のことであった。
 1。ポケットベルは全国的にはまだ使えない。
 2。PHSも携帯電話も全国的に使えるが、携帯電話は国際電話も使える(PHSは国内から国外にかけるときのみ)。
ただそれだけであった。つまり、カタログをみる限り、いずれも性能的にはあまり差がなかったのです。しかし、私は出張が多くどこへ行っても家内と連絡とれる必要があるため、携帯電話を選びました。皆さん方も、もし移動通信機器を選ぶときはどこまでかけたいのかを目安にすればよいかと思います。おかげさまで堂々と「かえるコール」をすることができるし、緊急時の連絡もできるようになりました。

 しかし、携帯電話であれば何でもよいというわけではありません。聞こえの不自由な方に便利な機能の付いてるものが良いかと思います。例えば、
 1。バイブラーム機能(着信すると電話機が振動して知らせてくれる)
 2。文字メッセージサービス機能
 3。電子メール、ファックス通信対応
があると、特に便利ではないかと思います。
 今は私は家内と文字メッセージを使って連絡を取り合っています。しかし、慣れないせいか失敗もあります。例えば、ある日青森市へ用事があって出かけた家内は14時30分頃、「今から帰る」とメッセージを私に送りました。ところがその時私は携帯電話を切っており、スイッチを入れたのは15時でした。その時私はスイッチを入れれば文字メッセージが入ると思っていたので、「まだメッセージが来ないな」とそのままにしてしまい、打ち合わせた場所へ迎えに行くことができませんでした。私の携帯電話ではこの場合、スイッチを入れたあとメッセージ受信確認をしなければならなかったのです。

 それから、もう一つ気づいたのは同じメーカーの電話でも種類が違うと操作方法もかなり違うということです。これは意外に不便なのでもし家族で購入される場合は同じ機種のものを購入した方がよいかと思います。
 11月30日は協会主催の移動通信機器の説明が予定されています。興味のある方はぜひ見に行ってみてください。

PS。今号はトピックスはお休みにします。車のエアバックで難聴になる、ウイルス性髄膜炎による難聴を予防できる?などありますが、筆者自身たまたま多忙を極めており、次号に延ばしますのでご了承ください。


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